感情の極北としてのプライマルスクリーム

街を歩いている時などに、自分の中の苛立ちに気づくことがある。何に苛立っているのかよく分からない。 連勤明けの休日で、体が疲れているのかもしれない。 あるいは3日前に食べたカップ焼きそばが荒らした胃が、未だにこっそり危機信号を送っているのかもし…

ワイルドリフト最底辺の光景

ワイルドリフトを始めて少したった。 ランクは未だにシルバー。 ここではチュートリアルを終えただけの下手クソども(私も含む)が、地獄の釜でグツグツと煮られている。熱い。 今日も0/5/1ヤスオが赤バフを盗もうとして死んでいく。 シンジドサポートがひたす…

あの「ギュン!」について

時々思い返したように文章を書きたい気持ちになる。 昔には小説を書きたいのではないかと勘違いをしたこともあるが、どうもそういうわけでもなく、ただ文章が書きたいのだと最近は思うのだ。 別に小説ではダメという事でもなく、結局のところ、文章であれば…

何時何分何十秒、地球が何回回った時?

そういえば私が小学生とか、あるいはもっと幼かった頃の話。 口喧嘩などをしている時に「何時何分何十秒、地球が何回回った時?」という言い回しがあった。 「証拠はあるのかよ」とか「証明できるのかよ」とかそんな感じの言い逃れの言葉だ。 「タロちゃんこ…

ジャズがオッサンの打ち明け話であるならば

昔雑誌かなんかでタモリが「ジャズっていうのはさ、俺の話を聞けってことなんだよ(意訳)」と言ったそうな。 うーん。さすがタモさん。さすが元 god of お昼。 だから退屈な所もあるのはしょうがねぇんだと。どんなに見事でも所詮はおっさんの打ち明け話だか…

「コロハラ」とかいうクソ造語解説

とある造語がネットとかいう便所に出現した。 「コロハラ」 だそうである。 検索すれば記事が出てくるので興味があれば読んでみても良い。時間の無駄だと思うけど。 さて私はこの造語が紛れもなくウンチであることを宣言し、またその解説をしてみようと思う…

ニック・ドレイク「ピンクムーン」

ニック・ドレイクの「ピンクムーン」という酷く美しい曲がある。 髪の長い青年が、どこか禍々しく光る赤い月の下で、夜じゅう早足でどこかへ歩いていくイメージが頭に浮かぶ。彼の体の一部はすでに冷たくなり始めている。 誰だってそうなのかもしれないが、…

ヒップホップを馬鹿にしてたのは間違いだったという昔話

私がまだ学生だった頃、日本でヒップホップは当たり前の音楽ではなく、まだマイナーな音楽と認識されていた。その頃はまだヒップホップとラップは同一視されており、とにかく「ラップしてればヒップホップ」みたいなイメージだった(少なくとも私は)。もちろ…

至高の飲み物……デブ水!

ずいぶん前のことなんだけど、サマソニの帰りに(疲れてヨレヨレで)駅のコインロッカーに荷物を取り行ったら、コインロッカーを背にしてカルピスウォーターを飲んでるオタク風の男性がいたのだ。 けっこう太った人で、ぴちぴち気味の黒Tシャツにはアニメキャ…

カレーコロッケは死なず

大人になると食べ物の好みが変わるというのはよく聞く話で、私も老化という花園の収容所に入所したためか、たまに遭遇する。 大きな出来事が起こり、ある日を境に人生観がすっかり変わってしまうみたいな話じゃないけれど、川底の砂が削れるみたいに自分でも…

ウォーキングシュミレータによるストーリーテリング考察 その1

ウォーキングシュミレータ雑感。 ファイアウォッチ、ゴーンホーム、フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと、と3つほどこのジャンルのゲームをやったので、何かしらの感想を書いても良かろうと自分に許可を出したので書いてみます。 出来るだけ分かったような…

おっさん少女とほとんど休出

せっかくの日曜日に、つまりは休日に、やーんなっちゃうんだけど社内の人に会う必要があったの。私はそれを休出と変わらないと考えるのだけど皆様はどう? とはいえ、私服でちょちょっと会うだけだし、仕方ない。午後はそのままどこかに出かけようと思って、…

久しぶりに無罪モラトリアムを聴いて

(以下の文章は少し前に書き出したものの、進まず、そんな折、椎名林檎さんがMステで「正しい街」を演奏したという話を聞き、これ以上遅れたら便乗に見えてしまう。えーい、もういいや出してしまえ。という文章である。ちなみに例の演奏は見てない) 懐かしの…

フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと、という危うい文字列

「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」発話やタイプしてみると分かるのだが、この文字列はぱっと見ほど自然な並びではない。普通の並びは「フィンチ家でおきた奇妙なこと」とか、「フィンチ家の奇妙な屋敷」とかそんな所だと思う。一族の意味合いでの「家…

The missing −JJマクフィールドと追憶島とラインによるストーリーテリング その2

前回 pandoraosiri.hatenablog.com 続き 前回はライン文学(チャット小説)はスーパーテンポの功罪で好みじゃないという話だった。好きな人はもちろんいるだろうが、描写に薄い、あまりに軽いその形式は、読むという行為自体の喜びに頼りすぎている。 さて、ラ…

The missing–JJマクフィールドと追憶島とラインによるストーリーテリング

The Missing −JJマクフィールドと追憶島 その1 当然ながらこのゲームは多くの場合、ゲームシステムとテーマの見事な調和について語られることになるだろうし、実際そういう文章も見たし、それは全く正しいことだ。 一見露悪的にさえ感じるグロテスクなゲーム…

電車からこぼれ落ちるおじさん

チャオ。 オッサン少女現る、の回よ。 急だけど、電車通勤しているの。私。 でね、なんかね、実は前から電車の中って居心地悪いなーと感じていたの。居場所がないっていうかね。でも、こないだやっとその理由の1つに気づいたの。日常の気づきis大事。 それ…

意地の悪い親戚によるgone home感想(fire watchとの時制の違いについて)

恐ろしいことに、私はgone homeというゲームを勘違いしていた。 何を勘違いしていたかというと、開発元を間違えていた。てっきりfire watchのデベロッパーの前作だと思い込んでいて(前回の記事にもそう書いてしまった)、この文章を書き始める直前までfire wa…

シュガー・ラッシュ:オンライン ignの記事に寄せて

少し前に、ignジャパンでシュガーラッシュオンラインのプリンセスの定義の扱いに言及する記事が出ていて、なかなか楽しく読んだのだけれど、 https://jp.ign.com/wreck-it-ralph-2/31862/feature/ やっと映画の方を見たので、感想。 以下映画自体のネタバレ…

fire watchと空白のプレイ時間

fire watchをプレイしてて最も感銘を受けたのは、最初の1時間だ。 病気になってしまった妻を見捨て、その逃避として、一夏の間、森を見つめる仕事をする。その選択を背負うことから、ゲームプレイは始まる。 冒頭は文章によるあらすじと選択、そして現在の時…

眠りの魔獣

ある種のラジオ放送はどうしようもなく私を眠りに連れていく。布団の中でその音声を耳にするや否や、ほとんどノータイムで眠ってしまう。そういう条件付きでなら、かの野比のび太閣下とも張り合うことができるのではないかというくらいだ。意識を失うと表現…

負のおじさんスパイラル

チャオ!こちらおっさん少女よ。 この間の宣言通り、特に理由も無く復活を果たしたわ。ゲームの敵キャラみたいにいくらだって復活するの。タフネスが売りなの。画面端から無限にポップするの。 嘘なの。タフネスが売りというのは嘘。 最近めっきりおっさんボ…

「過去の映画の記憶(過去)」を10年先から眺める事

最近、とある個人ブログを覗いているのである。 情報の断片を集めると、書いているのはおそらく50過ぎの男性だ。 サッカーが好きで、代表戦や、セリエAの試合などの話題が度々ある。だが不思議とチャンピオンズリーグの話はない。頑固な職人みたいな強いこだ…

文体遊び、あるいはおっさん少女リバース

ハロー!こちら私。私は誰かって?ふふふ。それには大した意味はないんじゃない? ふむ。 以前、このブログに変更する前の前、実はオネエ文体で、美容やら男性論やら甘いものについて書こうとしたことがあった。その名もおっさん少女。少女の心をおっさんの…

イチロウ イン ザ スカイ with コニカミノルタ

イチロウ イン ザ スカイ with コニカミノルタ プラネタリウムを見るために、わざわざ電車に乗って、押上はスカイツリーまで行ったのだった。ドナドナ。 連れがサカナクションが好きで、今スカイツリーの「天空」というプラネタリウムでコラボやってるから見…

悲しみの大空港2013

三谷幸喜監督 大空港2013 「カメラを止めるな」と「ラヂオの時間」の距離について何か書けないかと思って、三谷幸喜の方を久しぶりに見返したのだった。相変わらず面白かった。テンポ良く動き回る物語は、勢い付くともう途中で止められない。最初は確認のた…

メゾン・ド・ヒミコを見た。

「メゾンドヒミコ」を見たのだが、その感想をば。 まず、考えていたよりずっと良い映画だった。 最近映画館やプライムで邦画を何本か見たのだが、邦画も全然悪くないなあ。と思い始めた。もちろんそういうからには、もともと私には、邦画はダメとか、ウンコ…

愛のチクワ天

チクワの天ぷらが好きだ。と改めて思う。 駅そばを食べるような時は大体チクワ天そばを頼むし(今日の仕事帰りも食べたのです)、居酒屋でチクワ天に七味マヨネーズが付いてるようなのがあれば、まあ、頼んでしまう。 カリッと揚げた香ばしいやつに天つゆだ…

聴きました「sonatine」感想

前回の記事のおさらい。 若手ミュージシャンd.a.nの新譜を数日後に控え、お尻(私)は遠足前日のように楽しみと緊張とソワソワとムズムズを抑えきれずにいた。あるいはお尻(ケツ)に虫でもいるみたいに。 現在1番好きなミュージシャンなのは間違いないのだ…

D.A.Nの新譜楽しみだなー、的なやつ

今、2018年夏頃に、私めが最も好きなミュージシャンはD.A.Nなのだ。 近年、雑誌その他で、最も期待される若手ミュージシャンとして紹介されることも多い彼らは、今年7月18日に新アルバム「Sonatine 」が出る。それが楽しみだなーということが書きたいと思っ…