負のおじさんスパイラル

チャオ!こちらおっさん少女よ。

この間の宣言通り、特に理由も無く復活を果たしたわ。ゲームの敵キャラみたいにいくらだって復活するの。タフネスが売りなの。画面端から無限にポップするの。

 

嘘なの。タフネスが売りというのは嘘。

最近めっきりおっさんボディは弱り初めて、アリナミンの広告とか観ると「飲んだ方が良いのでは」とか思ってしまう。はあー、つらい。

何が辛いって、私の乙女ハートが、おっさんの体のつらさに引っ張られて、若干陰ってしまうのがつらいのよ。スタバのクソ甘キャラメルマキアート飲んでも、抹茶フラペチーノ飲んでも心がキャッキャしないことがある。無風。(補足。あの、読み直して思ったんだけれども、念のため言っとくけど、普段ならスタバにキャッキャしてるのに、という意味ではないからね?スタバというだけでキャッキャする程安い乙女ハートじゃないから。普段は帰りのコンビニ以外では甘いものを買わないようにしてるの。主に健康面で。だから昼間の甘味はご褒美なの。なんか勘違いされそうで急に不安になってしまった。不安性おじさんなの)

ジムでも通おうかしら?

私の聞いたところでは、ジムで体を鍛えるのは、もちろん体を健康に保つためなのだけど、心の健康のためになるっていうのよ。所詮心などという概念は気休め、幻。脳の一瞬のパルスに過ぎない心など身体の一部に過ぎない。体が元気なら当然心も元気!というわけね。体がイッた時、心もイッている。

唯!物!論!

そんな風に言われるとなんとなく反論したくなるけど(なんかムカツクじゃない。分かった風で)、心が体に引っ張られるのはまあ、1つの事実ね。

最近はどんどんおじさんが進行してきていて、ついつい自虐的になってしまう。全てのおじさんが自虐的というわけでもないのだろうけど、私はちょっとそういうところがある。だっておじさんってビジュアルからしてしんどいわ。すり減っていく若さ、毛量。皮膚はよれ、シミもできる。昔に比べたら全体的に(何もかもがよ!)垂れていっている。悲しい。ついでに臭い。自覚はあるの。地獄。

そうすると、服も地味になって、背中も丸まり、気持ちも落ち込む。そうしたら活動量も減り、消極的になって隅っこが落ち着くようになる。

消極的になると背中はさらに曲面を作り、ほとんどダンゴムシのような気持ち。すると……

これが「負のおじさんスパイラル」。

私は入り始めているのかもしれない。「負のおじさんスパイラル」に。これを断ち切るにはどうすればいいのか?

例えばジムはどうかなと思うわけ。健康な心は健康な肉体に宿るだったかしらん?つまりはそういうこと。

でもねえ。なんかねえ。なかなか踏ん切りがつかないのよ。

ほら、ジムって、ムキムキの方達が上半身をさらけ出しながら闊歩しているイメージなのよ。上半身裸のムキムキがタオルを肩からかけて「タムラさん。二頭筋バルク(バルクってなんだ?)してるねぇ。いつもながらスゲェなあ。見てくれよ。俺なんてさ。この程度さ(ムキッ)(ニコッ)」「何言ってんだシンちゃん。お前の広背筋はみんなの憧れだぞ。俺にはそのバルク(バルクってなんだ?)はまだねえ。いずれは越えるがな!ガッハッハ。(ムキッ)」そして微笑み合う二人は、タイミング合わせて同時にムキッ!

みたいなイメージ。なんだか怖いの。

そう偏見ね。偏見。でも怖いの!上半身裸でバルクバルク言ってる人たちがいそうな所は怖いの!隅っこが落ち着くの!

ダメ。

それじゃダメ。おっさん少女ダメ。それじゃ。そのままじゃ「負のおじさんスパイラル」がどんどん進行してしまうわ。そのままではいずれスパイラルは地面を穿ち、穴を掘ってモグラ化してしまうわ。落ち着きそうではあるけど。でもそれじゃダメなの。

でも怖い!

ダメよ。偏見は!

怖い!

はあー……スタバ行こ。

 

世の中にはきっちり保っているおじさんはそれなりいる。自分がおじさんになるまではそれは当然と思ってた。でも実は違うのかもね。あれは相当なコストを支払って、頑張って保っているのかもしれない。最近そのことに気づいた。

やるじゃんその他のおじさん。

とりあえず今日はストロベリーケーキのやつで心を保つ。そんな休日。