「コロハラ」とかいうクソ造語解説

とある造語がネットとかいう便所に出現した。

「コロハラ」

だそうである。

検索すれば記事が出てくるので興味があれば読んでみても良い。時間の無駄だと思うけど。

 

さて私はこの造語が紛れもなくウンチであることを宣言し、またその解説をしてみようと思う。

急げ私。きっと明日には(あるいは今日でさえ)みんなそんな言葉が存在したことを忘れてしまう。

何故、そんな取るに足らない、出現と同時に忘れられてしまうような泡みたいな造語にムキになっているのか。

何故かというと、この手のちょっと頭のおかしいような言語感覚の言葉をみかけると胃がムカムカしてしまうのだ。まして今回のようにバズってしまい、そのクソみたいな造語をまんまと使用して会話をしているのを聞くと、みかけると、「すごく嫌」なのだ。辛い気持ちになる。

そうである。バズったせいで目にしてしまったこのクソ造語「コロハラ」に対する仕返しである。この胃のむかつきを何とかして解消したいのである。

 

まず、この「コロハラ」がどういう意味なのか解説しよう。

すごく単純にいうなれば、咳などをしてるだけの人に「コロナなんだろ!あっちいけ!」だの「仕事に来るんじゃねー!」だのというハラスメントを行うことらしい。

また感染者が出てしまった地域や建物などに、心ない言葉をぶつけるのことも含まれるという。

 

つまり、タイムリーな話題である所の「コロナウィルス」という単語を使って注目を集めて、そんでもっていつも通りの手口の記事で、一本いくらの銭が欲しい。まあ、そういうことである。

それは構わないし、そんなクソ記事が世に出るのはしょうがないと受け入れているのだけれど、いくら何でもこれは言語感覚は酷すぎる。

どの辺が酷いのかをこれから説明したい。

 

その1

コロナハラスメントでは意味が通らない。

通常ハラスメントというのは「嫌がらせ」という意味であり、被ハラスメントとでも書かない限りは「行われる」ものである。

つまりね、普通の言語感覚だったら、「コロナハラスメント」というのは「コロナ」を使って「ハラスメント」を行うことを指すはずなのだ。

「よくも!ちくしょう!我が身に潜むこのコロナ、見事会社を乱すテロと変えてくれよう」というような意味になるはずなのだ。

「マタハラ(マタニティハラスメント)」もそうなんだけど、この手の造語を作る人は、こういう言葉の構造が分からないらしく、「コロナ周辺に起きるハラスメント」とか「マタニティ絡みで起きるハラスメント」として作り出してしまうようだ。

思いついた時に変だと思わないんだろうか?

範囲が異常に広く、ハラスメントの方向性も不明になると思わないのだろうか?

ムカムカする。

 

その2

100歩譲って造語を受け入れても、その内容では「コロナハラスメント」ではなくね?

普通それは差別やパワハラと呼ぶものだ(自分で書いていて「差別」「パワハラ」という全然違うものを1つの言葉の説明としてを並べることに苦しさを感じる。それもこれも、造語自体が頭おかしいからである)。

ビューを稼ぐためにコロナという言葉を使いたいのは分かるが、わざわざ本質から離れるのは良くない。良くないしムカムカする。

 

また、社会によるヒステリックな反応としか読みとれない場合もあり、その場合メンタルケアや適切な情報の公開の話になるはずでは?

何にしろ切り口は「コロナハラスメント」ではねーだろ。

ではねーし、ムカムカする。

 

その3

「コロハラ」では伝わんないでしょうが!

パッと見で意味が分かった人がどれだけいたのだろうか?

お金のためならクソ造語も作る。それはしょうがない。世の中にはドブさらいみたいな、やらざるを得ないからやるという文章仕事もある。プロフェッショナルなドブさらいだって世の中には必要なのだ。どうせ誰かがやることになるのだ。

でもさ、だからこそパッと見で分かんないとダメでしょ。編集の人仕事してんのか?仕事のための仕事なら、仕事だけはちゃんとせえよ!

 

あー、ムカムカする。

以上。