2019-01-01から1年間の記事一覧

ウォーキングシュミレータによるストーリーテリング考察 その1

ウォーキングシュミレータ雑感。 ファイアウォッチ、ゴーンホーム、フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと、と3つほどこのジャンルのゲームをやったので、何かしらの感想を書いても良かろうと自分に許可を出したので書いてみます。 出来るだけ分かったような…

おっさん少女とほとんど休出

せっかくの日曜日に、つまりは休日に、やーんなっちゃうんだけど社内の人に会う必要があったの。私はそれを休出と変わらないと考えるのだけど皆様はどう? とはいえ、私服でちょちょっと会うだけだし、仕方ない。午後はそのままどこかに出かけようと思って、…

久しぶりに無罪モラトリアムを聴いて

(以下の文章は少し前に書き出したものの、進まず、そんな折、椎名林檎さんがMステで「正しい街」を演奏したという話を聞き、これ以上遅れたら便乗に見えてしまう。えーい、もういいや出してしまえ。という文章である。ちなみに例の演奏は見てない) 懐かしの…

フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと、という危うい文字列

「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」発話やタイプしてみると分かるのだが、この文字列はぱっと見ほど自然な並びではない。普通の並びは「フィンチ家でおきた奇妙なこと」とか、「フィンチ家の奇妙な屋敷」とかそんな所だと思う。一族の意味合いでの「家…

The missing −JJマクフィールドと追憶島とラインによるストーリーテリング その2

前回 pandoraosiri.hatenablog.com 続き 前回はライン文学(チャット小説)はスーパーテンポの功罪で好みじゃないという話だった。好きな人はもちろんいるだろうが、描写に薄い、あまりに軽いその形式は、読むという行為自体の喜びに頼りすぎている。 さて、ラ…

The missing–JJマクフィールドと追憶島とラインによるストーリーテリング

The Missing −JJマクフィールドと追憶島 その1 当然ながらこのゲームは多くの場合、ゲームシステムとテーマの見事な調和について語られることになるだろうし、実際そういう文章も見たし、それは全く正しいことだ。 一見露悪的にさえ感じるグロテスクなゲーム…

電車からこぼれ落ちるおじさん

チャオ。 オッサン少女現る、の回よ。 急だけど、電車通勤しているの。私。 でね、なんかね、実は前から電車の中って居心地悪いなーと感じていたの。居場所がないっていうかね。でも、こないだやっとその理由の1つに気づいたの。日常の気づきis大事。 それ…

意地の悪い親戚によるgone home感想(fire watchとの時制の違いについて)

恐ろしいことに、私はgone homeというゲームを勘違いしていた。 何を勘違いしていたかというと、開発元を間違えていた。てっきりfire watchのデベロッパーの前作だと思い込んでいて(前回の記事にもそう書いてしまった)、この文章を書き始める直前までfire wa…

シュガー・ラッシュ:オンライン ignの記事に寄せて

少し前に、ignジャパンでシュガーラッシュオンラインのプリンセスの定義の扱いに言及する記事が出ていて、なかなか楽しく読んだのだけれど、 https://jp.ign.com/wreck-it-ralph-2/31862/feature/ やっと映画の方を見たので、感想。 以下映画自体のネタバレ…

fire watchと空白のプレイ時間

fire watchをプレイしてて最も感銘を受けたのは、最初の1時間だ。 病気になってしまった妻を見捨て、その逃避として、一夏の間、森を見つめる仕事をする。その選択を背負うことから、ゲームプレイは始まる。 冒頭は文章によるあらすじと選択、そして現在の時…