音楽

感情の極北としてのプライマルスクリーム

街を歩いている時などに、自分の中の苛立ちに気づくことがある。何に苛立っているのかよく分からない。 連勤明けの休日で、体が疲れているのかもしれない。 あるいは3日前に食べたカップ焼きそばが荒らした胃が、未だにこっそり危機信号を送っているのかもし…

ジャズがオッサンの打ち明け話であるならば

昔雑誌かなんかでタモリが「ジャズっていうのはさ、俺の話を聞けってことなんだよ(意訳)」と言ったそうな。 うーん。さすがタモさん。さすが元 god of お昼。 だから退屈な所もあるのはしょうがねぇんだと。どんなに見事でも所詮はおっさんの打ち明け話だか…

ニック・ドレイク「ピンクムーン」

ニック・ドレイクの「ピンクムーン」という酷く美しい曲がある。 髪の長い青年が、どこか禍々しく光る赤い月の下で、夜じゅう早足でどこかへ歩いていくイメージが頭に浮かぶ。彼の体の一部はすでに冷たくなり始めている。 誰だってそうなのかもしれないが、…

ヒップホップを馬鹿にしてたのは間違いだったという昔話

私がまだ学生だった頃、日本でヒップホップは当たり前の音楽ではなく、まだマイナーな音楽と認識されていた。その頃はまだヒップホップとラップは同一視されており、とにかく「ラップしてればヒップホップ」みたいなイメージだった(少なくとも私は)。もちろ…

久しぶりに無罪モラトリアムを聴いて

(以下の文章は少し前に書き出したものの、進まず、そんな折、椎名林檎さんがMステで「正しい街」を演奏したという話を聞き、これ以上遅れたら便乗に見えてしまう。えーい、もういいや出してしまえ。という文章である。ちなみに例の演奏は見てない) 懐かしの…

聴きました「sonatine」感想

前回の記事のおさらい。 若手ミュージシャンd.a.nの新譜を数日後に控え、お尻(私)は遠足前日のように楽しみと緊張とソワソワとムズムズを抑えきれずにいた。あるいはお尻(ケツ)に虫でもいるみたいに。 現在1番好きなミュージシャンなのは間違いないのだ…

D.A.Nの新譜楽しみだなー、的なやつ

今、2018年夏頃に、私めが最も好きなミュージシャンはD.A.Nなのだ。 近年、雑誌その他で、最も期待される若手ミュージシャンとして紹介されることも多い彼らは、今年7月18日に新アルバム「Sonatine 」が出る。それが楽しみだなーということが書きたいと思っ…